『紀伊国屋サザンセミナー 小宮一慶×勝間和代スペシャル対談 「本のちから〜本はあなたと社会を変える〜」』

小宮一慶さんと勝間和代さんとの「読書論」対決?に行ってきました。

小宮さんの『ビジネスマンのための「読書力」養成講座』刊行記念なのですが、勝間さんも10/1に『読書進化論~人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか~ 』を発刊するため、このようなビッグな「読書論」対談が実現したみたいです。

この勝間さん本は小学館101新書創刊ラインアップの1冊目です。小学館のサイトで本の紹介の動画が見られます。

会場はもちろん満席でした。最初の来場者への挙手でのアンケートによると、勝間本の読者率は100%、読書量(10~30冊/月以上)も50%以上と私も含めてコアな「カツマニア」(「カツマー」とも最近は言うらしい。)が大集合でした。きっと勝間本を全て読んでいる人もたくさんいたことでしょう。

今回の勝間さんはとてもシックな黒系のスーツ服装で、なんとスカートをはかれていました!
さて、講演会の内容ですが、smoothさんの「マインドマップ的読書感想文」ブログで詳細に記載されています。こちらを是非ご覧ください。
ここでは特に印象に残った内容だけを記します。

読書が得意になった理由
幼稚園時代から本好きで幼稚園にある本は全て読んでしまった。読書力は筋トレと同じで小さい頃から鍛えている。(勝間さん)

本を読む時間の作り方
本は月に50〜100冊は読み捨てる。すきま時間の全部を本を読むことに当てている。ベッドの周りには常に読みかけの本であふれている。(勝間さん)

本の読み方
フレームワークをつかむことが大事。本は著者との会話なので「これを教えて貰うんだ」という想いを持ってまるで講演会に行くのと同じ感覚で読む。小説に関しては五感を働かせてイメージすることが大事。小説はもちろんフォトリーディングでは読まない。(勝間さん)

本の選び方
ネイルサロンの近くに行きつけの本屋がある。どこに何があるか分かっているので新着の本があれば全て見る。関心があれば全部買う。WEBの書評も参考にしていて気になったものはクリックして購入する。ただし、日本のビジネス書に関しては内容がほぼ分かるので実はあまり買っていない。(勝間さん)

小宮さんの講演の内容については、ほとんどが『ビジネスマンのための「読書力」養成講座』に記載されていますので、こちらをお読みになることをお勧めします。講演会の会場でこの本を購入して帰りの電車の中で読んだのですが、あまりの面白さのため、スタバに寄って一気に読了しました。最近は読書論の本が数多く出版されていますが、読書の新しい視点を提示してくれています。

・情報を得る読み方と、思考力レベルを上げる、つまり頭をよくする読み方とは根本的に違うのです。

・読書法を、その目的に応じて、速読と通読(レベル1とレベル2)、熟読、重読の五つに分ける。

・小説や簡単なビジネス入門書などのようなレベル1の通読と、線を引いたり感じたことを書き込んだりメモするなどしながらじっくり読むレベル2の通読がある。

・熟読とは、ゆっくり読むのではなく丁寧に読むことです。・・・この熟読という読書法こそが、もっとも頭を鍛え、論理的思考力のベースをつくる、つまり、頭をよくする読書法なのです。

・通読や熟読で、頭を鍛え、論理的思考力を高めて、一定の知識ベースをえたてからのほうが、ほんとうの意味での速読を行えるのです。

本とは「情報や経験を得て人生や仕事に活かすもの」と理解していましたが「頭をよくする」方法でもあったのですね。論理的思考力レベルが高い人が書いた本を熟読すると、自分の論理的思考力が自然と高まって速読の素地もできるということなんですね。急がば回れです!通読(レベル1)の読み易い本ばかり読んでいました。通読(レベル2)、熟読にも挑戦しなければ・・・。「小宮さんの必読書60」巻末に掲載され早速参考にさせて頂きます。

さてさて、この「読書論」対決の結果ですが、講演会では勝間さんが少しリードしていた感があったのですが、講演会直後に小宮さんの本を読んだこともあり、勝手ながら今回は小宮さんの勝ちとさせて頂きます。

勝間さんの『読書進化論~人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか~ 』もWEBと連動するということで今から楽しみです!

小宮さん、勝間さん、干場さん、有り難うございました。

P.S.小宮さんの「読書力」養成講座講演第2弾!三省堂神保町本店で開催予定とのことです。また、ディスカバーさんのフェアも紀伊国屋(新宿店)などで開催中です。