『安藤忠雄の発想と実行力』

今日は世界的な建築家である「安藤忠雄」氏の講演会を聴いてきました。

安藤忠雄建築手法

安藤忠雄建築手法

安藤忠雄氏の意外な経歴に驚きました。

・17歳でプロボクサーデビュー
・工業高校卒業で独学で建築を学ぶ
・世界一周放浪旅行
・最初の設計は知り合いの一軒家

ブレークのきっかけは、1976年竣工の大阪の「住吉の長屋」です。

間口3mのとても小さい住宅ですが、今でこそ当たり前のコンクリートの打ちっぱなしの先駆けです。本にサインをもらいましたが、この住宅の正面のイラスト付きでした。まさに原点なのです。

これを機会に、集合住宅、教会、美術館、商業ビルと手掛けていきます。大阪にある「サントリーミュージアム天保山)」は佐治会長が「住吉の長屋」の実績を見ただけで、潜在能力を信じて安藤忠雄氏に任せたとのことです。

1992年のセビリア万博「日本政府館」で国際的にもブレークしました。アルマーニ・テアトロ(イタリア)、ピューリッツァー美術館(米)、フォートワース現代美術館(米)など、海外からも多くの依頼が来るようになったのです。

最近の作品では「表参道ヒルズ」「21_21DESIGN SIGHT(東京ミッドタウン)」「地中美術館香川県直島町)」があまりにも有名です。

現在進行中の作品には、なんと「渋谷駅」(東京メトロ副都心線東急東横線の地下空間、2012年竣工予定)があります。
密閉した地下空間ではなく地上と吹き抜けで繋がっています。未来都市みたいで完成がとても楽しみです。

新東京タワー」もあります。海外ではドバイに対抗しているアブダビの巨大文化施設も手がけるようです。

未来を創り続ける安藤忠雄氏ですが、メールやFAXは使わず、携帯電話も発信のみで、実際に会ったり、封書でのやり取りが好ましいとのことでした。
デザインはやはり感性なのですね。