『佐藤可士和の超整理術とつくり方』
今日は、六本木でトークショーを聴いてきました。
皆さん、アートディレクターの佐藤可士和さんはご存じですか?
最近、こんな本を書いた人? というくらいでしょうか?
- 作者: 佐藤可士和
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2007/09/15
- メディア: 単行本
- 購入: 20人 クリック: 212回
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名前は本名です。
この人、今やアート界だけでなく、社会現象を起こしつつある、気鋭のカリスマ・アートディレクターなのです。
アートディレクターって?
デザインをする人?、最近ではその範囲を遙かに超えつつあります。
ひとつのロゴを作るために、顧客と一緒にコンセプト・メイキングをするところまで遡ったりもするのです。仕事の範囲も次第に拡がり、商品企画から建物、インテリア、ユニフォーム、ショッピングバッグのデザインまで、トータルにプロデュースをするのです。建築家のステータスに近づきつつあります。
彼の有名な作品は、ドコモの携帯、明治学院大学、国立新美術館、ユニクロ・ソーホー店などなどです。
ともかくサイトを覗いてください。こんなサイトは見たことがありません。
近々の仕事は、スーツのコナカの『SUIT SELECT』というブランディングの再構築です。
上のサイトにも載っていますが、店の内装もシンプルで高級感があります。服も「ブラック(トレンド)」「シルバー(クラシック)」の2種類の展開です。イメージとしては、もはや『DURBAN』『CERUTTI』レベルです。しかしながら、スーツの価格は「ブラック」が29,400円、「シルバー」は驚きの18,900円なのです。正直安すぎです。コナカのイメージが輝き始めました。新宿店(新宿通り:丸井の隣)が10/31(水)にオープンしましたので、ぜひご自分の目でお確かめになるとよいでしょう。
さて、こんなにすごい人ですが、なぜ、ここまで仕事ができるのか?
その秘密は、夫人の佐藤悦子さんにありました。
- 作者: 佐藤悦子
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
- 購入: 6人 クリック: 48回
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内助の功ではありません。
広告代理店で培った営業コミュニケーション力と外資化粧品で実践したメディアPR力を活かして、仕事のパートナーとして、彼のマネージャーを勤めているのです。
多くの依頼の中から適切な仕事を選ぶこと、日々の仕事のスケジューリング、気分を変えてあげること、そして、多くのメディアに彼を登場させて『佐藤可士和』というブランドを育むことなど・・・
この二人の絶妙なコラボレーションの結果なのです。
しかも、この二人、美男美女で、おしゃれでセンスも抜群、もちろん、お話もとてもおもしろいです。
ほとんど奇跡とも言える二人のコラボレーションは、お互いの能力が相互補完であったからこそというものらしいです。
そして、この二人がちょうど同時期に本を刊行したことで、出版社が異なるのですが、今日は二人揃って出版記念トークショーとなったのです。
特に若い女性には二人は憧れらしく、皆、目をきらきら輝かせながら真剣に聞き入っていました。
サイトのアクセス、『SUIT SELECT』(新宿店)の視察をぜひおすすめします。
P.S.(ちょっといいこと)
雨が降っていたので駅から自宅までタクシーに乗ったところ運転手さんからアメとガムをもらいました。お客さんが喜んでくれるので自腹ながらもう10年間も続けているとのことでした。私は「今日はツイています。気遣いがとても嬉しいですね。いいタクシーに乗りました。これからも続けてください。」とお礼を言ってお釣りをそのまま渡しました。タクシー代が値上げになるとのことですが、こんなタクシーならば喜んで乗りたいと思います。