『世界の新潮流と日本経済』
「ノムラ資産管理フェア」で大前研一氏の『世界の新潮流と日本経済』を聴いてきました。
大前氏は今週はルーマニアとロシアに視察に行ったのですが、ロシアのサマラでブリザードのために飛行機が欠航するというトラブルに遭ったそうです。特に今回のセミナーに穴をあける訳にもいかないので、17時間も夜行列車に乗ってモスクワまで向かったとのことでした。やっと昨日の夜に日本に戻ってきたのですが、寝付きが悪く、諦めて朝まで仕事をしたそうです。そして、この講演会に臨んでいるとのことでした。
本当にお疲れ様です!
さて、講演会の内容です。
先ず、今は「ロシア」が絶好調とのことです。
石油(世界第2位)と天然ガス(世界第1位)の豊富な資源により、カネも余り、ほとんどサウジアラビア状態になっています。海外にも積極的に投資をしており、また、プーチンの政策も大変上手くいっていて、特に所得税のフラット化(一律13%)で巨大な地下経済が地上経済と合わさって益々カネが余るようになったとのことです。今後も成長が期待できることから「ロシア・インパクト」の本も刊行を検討するとのことでした。
次に、これからは「トルコ」が大注目とのことです。
ドイツに出稼ぎして勉強してきた優秀な人材が豊富にいます。また、今後、急速に発展が見込まれる、中欧、東欧、旧ソ連邦、イスラム圏の国々とも地理面、文化面で近く、まさにアジアとヨーロッパの架け橋になり得るとのことです。
ラテンアメリカも大変有望で、世界のどの国も10年前とは想像できないくらいに経済が発展しています。
経済発展の大原則は、世界から「カネ」と「ヒト」をいかに集めるかによるとのことでした。日本だけ、このことに気付かずに、法人税も高いままです。また、会社を外国人に買われることにも抵抗があるのです。
私たちが日本の銀行に定期預金などをせずに、海外に投資することで、国債を誰も買わなくなって非常事態と政府に気付かせないといけないみたいです。
まずは、資産形成をしっかり勉強して、自分を守りましょう!
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