『ぼくの複線人生』
今年初めてのセミナーとして、資生堂「福原義春」名誉会長の話を聴いてきました。
- 作者: 福原義春
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2007/03/23
- メディア: 単行本
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資生堂創業者の孫に生まれ、資生堂の社長、会長を務め、さらには、経団連の役職、東京都写真美術館長なども歴任する日本を代表する社会の功労者です。
福原氏には「園芸家」「写真家」の顔もあり、著書の題名通りの「複線人生」を歩んできたのです。
今回のセミナーのテーマは「複線人生のすすめ」で、そのメリットは3つあるそうです。
1. 価値観を線から面に広げることができる。
2. 人間に本来備わる複数の能力を同時に使うことができる。
3. アナロジーを構築して複線の「人生」を相互に支えることができる。
仕事を解放するためには、「酒を飲む」というやり方もあるが、「複線人生」=「創造的な私生活を過ごす」というやり方もあり、前者には何も残らないが、後者には脳の活性化や感性の向上などの効果があり、結果として仕事にもプラスになるとのことです。
最近「ワークライフバランス」という言葉が一人歩きして「ワーク」(仕事)をほどほどにすることと誤解されがちですが、そうではなく、「ライフ」(私生活)をパチンコやテレビなどで浪費しないで「ワーク」と同じように価値あるものに高めようというのが正しい意味らしいです。
私は創造的な私生活とまでは到底行きませんが、今年は「マラソン完走」「読書1日1冊」を先ずは頑張りたいと思います。「マラソン完走」は日々の鍛練の積み重ねで辛いことも多いのですが、確かに「人生」や「仕事」のアナロジーとして多くの教訓や知恵が体験できる良い機会であることも走る度に実感しています。
P.S. 今日のモデレーターは慶応義塾大学教授の竹中平蔵氏でしたが、現在、なんと「勉強法」の本を執筆中とのことでした。楽しみです。