『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』

同じものを見ていても、見える人には見えて、見えない人には見えない。
これを「見える力」というそうです。

「見える力」は訓練で身につけることができて、それが「発見力」や「発想力」に繋がるとのことです。

基本法則は以下の4つをサイクルとして繰り返すことだそうです。

まずは関心を持つ→疑問を持つ→自分なりの仮説を立てる→検証する

これらを実行するための小さなコツも説明されています。

このサイクルができるようになると、著者のように、以下の問題にも対応することができます。

同僚(OL)の髪を切ったのに、いち早く気づくには?
オフィスで気づく良い会社と悪い会社の見分け方は?
儲かっているレストランを見分ける方法とは?
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ちなみに、私の場合はコーヒー店に大きな関心があり、「スタバ」「タリーズ」「ドトール」の雰囲気の違いは「喫煙環境」が大きな決定要因であるという仮説を持っています。「スタバ」は全面禁煙、「タリーズ」は仕切り分煙、「ドトール」は区域分煙です。よく観察すると、「スタバ」には元気でマナーの良いビジネスマンやOL、「タリーズ」にはストレスのたまった業界系や水商売系の人々、「ドトール」には疲れ切った営業系のおじさんやおばさんと、上手く棲み分けができていることに気付きます。すなわち、客層の違いが、結果として、店内の雰囲気を異なるものにしているのです。

最近は、人の持ち物(カバン、靴、時計、飲み物)や行動(歩き方、電車の中での過ごし方)などをよく観察するようになりました。

90分で理解できるとても読みやすい本です。