『「フラガール」を支えた映画ファンドのスゴい仕組み』

今日は映画ファンドのセミナーに行ってきました。

岩崎明彦氏は、まだ30代前半?と若いのですが、米国系投資銀行を経てジャパン・デジタル・コンテンツ信託株式会社に転職し、2006年4月に「シネマカノン」映画ファンドを立ち上げました。
「シュリ」JSA」の韓国映画ブームを作った映画製作会社「シネカノン」の李プロデューサーをなんと2年間も説得し続け、遂には承諾してもらうのです。しかしながら、喜びも束の間で、提示されたファンドの条件は「シネカノン」が今後手掛ける映画20作品で、合計金額がなんと45億円というものでした。

でも、彼はめげません。超強気で国内大手証券会社の数社に入札を仕掛けて「日興コーディアル証券」という最高のパートナーと出会うのです。そして、投資家の文化貢献に寄与したいという精神的な充足感に訴え、幸運にも販売開始後1箇月で1口:2千万円のファンドを完売することに成功したのです。

その後、このファンドで製作された「フラガール」が、映画興行収入15億円、日本アカデミー賞作品賞受賞と大成功を収めることになったのです。

映画ファンドの償還は5年後のため、まだまだリターンの結果はわかりませんが、邦画ビジネスを変革する一石を投じたことには間違いありません。

岩崎氏は、ムラ社会である映画業界のビジネスを一から学んだので、業界門外不出のビジネス収益構造や業界用語も詳しく説明してくれています。

DVDの売上と劇場興行収入はどちらが多い?
興行収入と配給収入の違いは?
P&A、MG、トップオフの意味は?

この本を読めば、あなたも映画業界通になれます。
映画「フラガール」もDVDで見てください。
私は涙ぼろぼろでした。この数年間で一番泣けました。