『紀伊国屋書店 BookWeb』

今日は『紀伊国屋書店 BookWeb』のお話を伺ってきました。
http://www.kinokuniya.co.jp/

以下、ご参考となる箇所を中心にご紹介します。

1.書店の窮状
ネット時代の激変によりこの10年間で売上は20%もダウン。毎年、1100店の中小の書店が廃業して、300〜400店の大型書店が開店しています。売場の合計坪数はほとんど変わらないため、坪数あたりの売上が結果的に減少しています。雑誌の売上も大幅に減っている一方で、コンビニの台頭もあり、中小の書店の利用価値はますます低くなっています。しかも、消費者が豊富なネット情報を参考に買いたい本を事前に決めておく傾向も高まっており、何でも揃っている大型書店かネット書店しか生き残れなくなっています。

2.消費者のリアル書店とネット書店の使い分け
消費者の行動パターンは以下の5つとのことです。皆さんはどれでしょうか?
1)ネット書店で探してネット書店で購入、2)ネット書店で探してリアル書店で購入、3)ネット書店で探してリアル書店で確認してネット書店で購入、4)書店で探して書店で購入、5)書店で探してネットで購入
私は1)か4)です。
最近では、3)と5)が増えていて、リアル書店が単なる「本のディスプレイ」になりつつあるとのことです。「ポイントがつかない」、「本は重い」などが主な理由で、特に女性にこの傾向が高いみたいです。ポイント(1%)については、何とか公正取引委員会で認めてもらったので、リアル書店でもまもなくポイントがつくとのことです。

3.「BookWeb」とは
紀伊国屋書店のネット書店 1996年10月開始、会員85万人
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/
紀伊国屋リアル店舗の在庫に加えて取次店(日販)の在庫を有効利用することで、65万タイトル、400万冊まで対応したとのことです。在庫のない本を見つけるのが難しいくらいで、ネット書店としては最大規模の和書籍の在庫数量とのことです。紀伊国屋さんもリアル店舗のリソースを最大限に活用しながら精一杯頑張っています。送料が5000円以上の購入でしか無料にならないところが今後の課題です。

「KinoCast」というPodcastや「書評空間」という著名人による書評ブログも始めています。
http://www.sinkan.jp/kino/index.html
http://booklog.kinokuniya.co.jp/

4.紀伊国屋リアル書店の在庫検索機能が便利!
各店舗での在庫が検索できます。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/indexh.html
ミシュラン」の在庫が新宿店にあることも確認できますね。

リアル店舗とネット店舗(BookWebやAmazon)の良さを上手く組み合わせて素敵な本ライフを楽しみたいですね。