『ウェブを変える10の破壊的トレンド』

ウェブを変える10の破壊的トレンド

ウェブを変える10の破壊的トレンド

あまりの内容の濃さに驚愕してしまいました。
これこそ、続『ウェブ進化論』です。

著者の渡辺弘美さん(男性です)は日本貿易振興機構JETRO)のニューヨークセンターで昨年の半ばまでIT分野の調査を担当しており、本書では米国を中心としたIT業界の最新動向を10のトレンドに集約して紹介しています。

1. ダイレクト
フィーダーだけでなく、ウィジェットやパーソナライズド・スタートページがホットに!
2. フリー
ビジネスがベータ版的アプローチになり、禁止されない限り原則自由、そして、管理不能の容認へ
3. クラウドソーシング
Wiki、レーティング、テイスト・シェアリング、中抜きのマーケットプレイス
4. プレゼンス
「トゥイッター」「タンブラー」でプレゼンスの共有へ
5. ウェブ・オリエンテッド
SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)、ウェブOSの時代へ
6. バーチャル&リアル
セカンドライフ」をはじめとする仮想世界へ
7. ビデオ
有料ビデオダウンロードは死に体で、無料ビデオ配信が隆盛する時代へ
8. インターフェイス
音声認識やマルチタッチスクリーンへ
9. サーチ
画像・動画認識による検索、パーソナライズド・サーチへ
10. セマンティック・テクノロジー
単なる情報を羅列する「情報化社会」から、情報同士をリンクさせる「関連性社会」へ

具体例が大変多く約200件のサイトが紹介されています。
著者のブログに全てリンクが張られていますので、本書を読みながら、サイトを実際に訪問してサービスを利用してみると良いでしょう。日本ではまだ見慣れないサービスも多く、今後の日本のウェブサービスに使えるヒントもたくさんありそうです。これらを見ていると、グーグルも決して安泰ではないことが実感できます。フェイスブックが有力な対抗馬か?

1月 | 2008 | 破壊的トレンド

ちなみに、アマゾンのサイトでは「あわせて買う」お薦めの本として『効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法 勝間 和代』が掲載されていました。「ITリテラシー」繋がりですね。