『「1日30秒」でできる 新しい自分の作り方』

「1日30秒」でできる 新しい自分の作り方

「1日30秒」でできる 新しい自分の作り方

田中ウルヴェ京(みやこ)さんの『「1日30秒」でできる 新しい自分の作り方』刊行記念のトークショー&サイン会に行ってきました。

田中ウルヴェ京さんって誰?」という方も多いと思います。
1988年のソウルオリンピックで小谷美可子さんとデュエット競技で銅メダルを獲得した元シンクロの選手です。現在はプロスポーツ選手から一流ビジネスマンまでのメンタルトレーニングを指導する「コーピング」の第一人者です。
ちなみに、田中角栄の長男の名前も「田中京」です。

東京生まれの東京育ちなのに、シンクロが神戸で盛んなこともあるのか、話し方は「綾戸智恵」さんに似ていて超ハイテンションです!

さて、「コーピング」ですが、英単語にすると「COPING」(COPE=処理する)で、「感情をコントロールする」ことを主目的にした認知行動療法に基づく心理手法とのことです。

田中京さんは、赤裸々に自分の過去を話してくれました。
21歳でオリンピックの銅メダリストになった後、周りからチヤホヤされて、自分は人生の成功者で頂点にいる人間だと本気で勘違いしてしまい、「エゴ」まるだしだったと言います。そして、その3年後に『あの人は今』の特集依頼が新聞社から来た時に自分は終わった人なんだと気づき、小谷美可子さんと自分を「比較」して、嫉妬を抱き、自分の容姿などの理由によるものだと「悲劇のヒロイン」を演じてしまい、人生の「ネガティブ・スパイラル」に陥ってしまったとのことでした。

こんなボロボロになった田中京さんですが、24歳の時の日本オリンピック協会の海外研修制度でアメリカに留学して、スポーツ心理学、コーチング学、認知行動対処法を学ぶことで、だんだんと本当の自分に気づいていったとのことです。3つの大学院で計6年も勉強されたそうです。

本書にはコーピングの技術を使った「心の弱さを取り除く」32のテクニックが書かれています。
「輪ゴム・テクニック」「クリップを100個使用した自己認識トレーニング」「光合成を感じる」などです。

トークショーでは「早起き」をするための最強のテクニックも教えて頂きました。
目覚ましが鳴った瞬間に、事前に決めておいた自分のマイソングを自らが能動的に歌い、そのままシャワーを浴びるというものです。良いアイデアだと思ったので、早速、明朝から試そうと思います! ちなみに、田中京さんのマイソングは「ROCKY」のテーマソングとのことでした。

私のテーマ・ソングも偶然にも「ROCKY」なので、田中京さんにサインを貰うときにこのことを伝えると、「ロッキー一緒だねー」のコメントを本に書いてもらえました。有難うございました!

また、無理に頑張らず、「ちゃらんぽらん」「適当」くらいがちょうど良いとのことでした。

本書は気楽に読めますし、何か参考になることが幾つかあるかと思いますので、ぜひお読みください。

ストレスに負けない技術?コーピングで仕事も人生もうまくいく!

ストレスに負けない技術?コーピングで仕事も人生もうまくいく!

恋も仕事も結婚も!わくわくハピネス術―ポジティブに毎日を楽しく過ごすために

恋も仕事も結婚も!わくわくハピネス術―ポジティブに毎日を楽しく過ごすために